「日本最後の遊郭」とも言われる飛田新地(大阪市西成区)で、ロシア人のブロガーが
女性らの顔がわかるような形で写真撮影し、サイトに掲載したことが一部の日本人Twitter
ユーザーの間で波紋を広げている。

飛田新地では女性らのプライバシー配慮に神経をとがらせており、「撮影禁止」が暗黙の
ルールとされているからだ。実態を知るため、現場を訪ねた。

飛田新地に並ぶ料亭=大阪市西成区(飛田新地料理組合の許可を得て撮影しています。

飛田新地に並ぶ料亭=大阪市西成区(飛田新地料理組合の許可を得て撮影しています。
画像の一部を加工しています)

2月上旬の夕暮れ前。あちこちに掲げられたちょうちんが灯り始めた。ひしめき合うように
並ぶ建物の玄関は開け放たれ、モデル顔負けの美しい女性らが路上を行く男性たちを手招
きする。

彼女たちはライトに照らされ、妖艶な雰囲気すら醸し出している。

「おにいさん、寄ってってよ」。女性のわきに座る高齢の女性も呼びかける。

約200メートル四方のエリアに軒を連ねる百数十店は「料亭」の看板を掲げる。
若い女性は「仲居さん」、高齢女性は「お運びさん」とそれぞれ呼ばれ、
客と仲居による「自由恋愛」との名目で今も売買春が行われている。

戦後のGHQによる公娼制度廃止と1958年の売春防止法施行をへて、国内から色街は
消えたはずだった。